‘博物館’ カテゴリーのアーカイブ

國學院大學博物館 

2017年2月4日 土曜日

國學院大學博物館で「火焔型土器のデザインと機能」展がやっているので昨日見てきました。
初めて訪れたんですが、残欠が出ただけで大騒ぎするような火焔土器が何個も展示されていたり、土偶以外の土器として唯一国宝の火焔土器も展示されていたりと、想像していたよりも見ごたえのある、楽しい展示でした。


大学の博物館という事もあるのか、入場料無料という太っ腹な上に、常設展も、ここぞとばかりに土器土器土器。縄文土器から弥生土器、土師器に須恵器、土偶などなど。土だらけ(笑)
とにかく展示数が多いので考古の土器編成はすごくわかりやすかったのでお勧めです。
と言いましても、火焔土器展は特別展で2月5日、つまり明日までです。もしお時間ある方は是非。
図録まで無料で配布していたらしいのですが、それは残念ながらもう全て配布済で再販予定もないそうです。残念。


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古美術川﨑にも土器はあります。私が好きですのでいくつかあります。
これは高坏のような器形をした土師器です。真っ白な私の店舗には、この土師器の赤い肌がよく映えます。
シンプルながら奥深い造形は季節を選ばずお楽しみ頂けます。
高さ14cm

¥50.000-

京都→新潟

2016年11月18日 金曜日

書いたつもりになって、実は全く書けてなかった、目白コレクションについての事。
今更感が中々のものですが、目白コレクションでは今回も沢山のお客様に来て頂きまして大盛況の中終える事ができました。
今回は会場が一階下でちょっと広めの会場。そのためか10店舗程多い50店舗超えの出展者。
さらに配置も若干変わる・・と色々あったのですが、蓋を開けてみると二日とも大賑わいでした。
今回はピリっとしたものを感じ良く展示する・・と決めていたので、ゴチャゴチャと置きたいのをグッと我慢して、店舗を想像してもらえるようなラインナップにしました。
それが良かったのか悪かったのかはわかりませんが、私としてはまぁまぁ満足した出来栄えとなりました。
初めての嬉しい出会いも沢山あり、そのお客様のところへ既にお邪魔させてもらえたり、と実りのある回となりました。改めまして、沢山のご来場ありがとうございました。
次回は春ですかね、春は催事が多いんです。。マイペースに頑張りますが、やはり各催事毎のカラーを出したいですね。


11月に入ると中旬に京都で交換会。その前夜に泉屋博古館で高麗仏画展を拝見してきました。
この催事は3月に根津美術館で開催されるのはわかっていたのですが、我慢できずに行ってきました。
建物の雰囲気も良かったのですが、高麗仏画。やはりどれも素晴らしかったです。衣文をはじめとする書き込みの仕事がとにかく繊細で優雅で雄大で日本の仏画とはまた違う魅力に溢れていました。
泉屋博古館は元々中国殷周銅器が素晴らしいと聞いていたので常設展の中国銅器も見てきましたが、これも優品が凄いボリュームで展示されていて驚きました。
あと、たいして混雑していないのがまた嬉しいところですね。高麗仏画展は12月4日までしているそうですので、近々に京都へ行かれる方は是非。


京都の後は少し間を空けて新潟糸魚川へ初上陸。ハクタカとかいう新幹線が通るようになって随分便利になりました。
着いたら父親と美味しいお寿司を食べて、交換会を満喫してきました。寿司といっても寿司にたどり着くまでの料理がどれも素晴らしくて寿司の段階ではおなか一杯でした。
日本海の海鮮は素晴らしいですね。また行きたいです。

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勿論京都でも新潟でも仕入れはしてきましたよ。インスタグラム等でお披露目予定です。


今年は催事の予定はありませんが、お店に来て下さるお客様や春の催事に向けて仕入れに励みたいと思います。
来年は店舗での催事も予定しておりますので、その準備を着々を進められたら・・と思います。



後、全く関係ないのですが、お客様から同業者の方から、「君、ラーメンの事ばっかり書いてるな」と、よく、いや「かなり」言われます。
これだけ言われるので色々聞いてみると、おそらく私を検索かけるとラーメンの事を書いた記事がジャンジャン出てくるとのこと。
ラーメンの事はTwitterやfacebookでたまに書く程度なのですが、ネットというのは恐ろしいものですね。ラーメン好きの骨董屋が骨董好きのラーメン屋になる前に、なんとかせねば・・・。

オークション

2016年9月14日 水曜日

秋は大きなオークションが多く、数多くの美術品が売買されています。
今回は中国美術オークションと、日本のオークションが見事にぶつかってしまい、オークショニアの仕事の関係で中国美術オークション中心で出張続きでした。
中国景気が悪くなっていくにつれ、中国美術も売れにくくなってきているのは事実ですが、ある一定以上のレベルのものを扱っているオークションでは、売れるものはきちんと評価されていました。売れるべきものが売れるというのは当然のようですが、大事なことです。贋物や売れないものが売れないのは当たり前なのですが、評価されるべきものが売れないということは起こり得ることであり、悲しいことです。
これは前回のオークションの後にもお話したと思います。「値段として」評価されるものはどんどん二極化していく予感がします。日本美術中国美術問わず。。



その関係と仕入れを兼ねて関西出張にも行ってきました。その合間に久しぶりに京都国立博物館にも行きました。
外観もリニューアルされていて、いい意味でも悪い意味でも現代風の展示・建物になっていました。
確かに我々からすると拝見しやくすくなっていて嬉しいのですが、どこかで以前の京博の「味」のような雰囲気が懐かしかったりもします。
第三者はいつも勝手なことを言うものです(笑)
特別展は丹後の仏教美術。中々楽しい展示でしたが、常設展の方に夢中になってしまいました。


9月中旬にも行きたい展示即売会と交換会が見事にぶつかって悩んでいます。どうにかして全部行けないものか。。。悩ましいところです。

2015年11月19日 木曜日

関西出張などなど、西の出張が多めの11月です。


昨日は東京に戻ってきて、松涛にある松涛美術館の古代エジプト美術の世界展を見てきました。
エジプト美術は日本美術市場に出てくる事は本当に稀で、手に取れる機会はほとんどないのですが、修業中からファイアンスのウシャブチやスカラベは好きでした。
数年前にニューヨークのメトロポリタンに行った時、エジプト美術コーナーに足を踏み入れ、ミイラや壁画など、どこか呪術的要素の強い美術品に囲まれていると、なんだかわからないのですが、不思議な圧のようなもので気分が悪くなってくるような気がしたものでした。

でも今回の松涛美術館のは小品が多く、あまりそういった不快感になることはありませんでした。とにかく一つ一つのキャストが抜群にいい!美術品として美しい。ファイアンスのブルーの色彩も素晴らしい!カバが可愛い!!そんな可愛いカバも説明文には「当初カバは幸福な意味と不幸な意味がある存在とされ、天国に行くのを邪魔するとされていて・・」みたいなテンションが落ちるような事が書いてあり、やはり可愛いだの綺麗だのだけでは済まされないエジプト美術の深淵を少し覗いたような気分でした。


僕の店に置いてあるものは器だけとか仏教美術だけとかではなく、色々な国の色々な物が置いてあります。それゆえに、お客様にはよく「どういったものがお好きなんですか?」と聞かれます。それを聞かれるたびに「感覚的に好きなもの」とざっくりした説明しかできなかったのですが、今回のエジプト展を見て、もう少し踏み込んだ答えが出たかもしれません。

僕は「色彩」を基準に物を選ぶ事が多いような気がします。今回でいうところのファイアンスのブルーは本当に好きな色だし、二月堂焼経の紺紙とプラチナと焼けたピンクと茶色の中間のような色のバランスも好きだし、微かに残る、鎌倉時代の彩色の鮮やかな赤と落ち着いた緑も好きです。デルフトのマットな白も好き。だから店の壁はどんな色も引き立つような白にしたのでしょうか。そんな事をふと考えさせてくれる美術展でした。


古代エジプト美術の世界展
松涛美術館
11月23日まで
10時~18時(入館は17時半まで、金曜日は19時閉館)

関西出張仕入れの旅

2015年5月21日 木曜日

10日あたりから一週間くらい、久しぶりに長めの関西出張に行って参りました。
その間、店を閉めておくのは少々忍びないのですが、一人で切り回ししているために仕方ありません。
留守中にお店に来て頂いたお客様もいらっしゃったようで、申し訳ございません。また懲りずに遊びにいらしてください。
お手数ですが、ご来店の前にお電話頂けますと、折角来てやったのに留守!という事態は避けられるかと思われます。


関西出張では京都・大阪の交換会に出席し、いくつか楽しいものが買えました。近々HPでご紹介できればと思います。


途中、仲良くさせてもらっている業者の先輩と、奈良へ行ってきました。折角行くのなら、近めの奈良国立博物館ではなく、飛鳥資料館へ行ってみようではないか、ということで、車で二時間かけて飛鳥へ行ってきました。
飛鳥資料館では、「はじまりの御仏たち」という企画展をしていて、山田寺の塼仏や押出仏など、小さくも魅力のあるものが展示されていました。一時間ほど見たあと、近所なので、石舞台古墳へ足を延ばし、石舞台古墳を間近で見てきました。


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天候に恵まれ、本当に気持ちのいい奈良出張だったのでのですが、古墳内部に入ってみると、ひんやりと涼しく、とても充実した時間を過ごすことができました。


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石舞台古墳は7世紀初頭に築造されたと推定されていて、蘇我馬子の墓ではないかといわれているようです。
石舞台 という名前の由来は、石の形状からとされていますが、昔、キツネが女性に化けて石の上で舞を見せたという説や、この地にやってきた旅芸人が舞台がなかったため、仕方なくこの大石を舞台に演じたからという説もあるそうです。


帰りは修学旅行生の女子高生に混ざって古米ソフトクリームを食べて帰りました。古米の味はよくわかりませんでしたが、そんなことはどうでもいいのでしょうね。楽しかったです。

春日の風景@根津美術館

2011年11月4日 金曜日

今日は根津美術館で「春日の風景」展を見てきました。
今週日曜日までなので、ギリギリ滑り込みです。


春日の風景展ということで、素晴らしい春日曼荼羅が沢山展示されていました。
春日曼荼羅に絞った展示だったので、数こそは多くなかったですが、質のいい物ばかりでした。

個人的にすごく惹かれたのは「春日南円堂曼荼羅」です。春日大社の下の部分に、興福寺南円堂の本地仏である不空羂索観音が描かれているのですが、特有のギザギザとした光背、美しい表情、切金の素晴らしさなど、しばらく目が離せませんでした。
今月6日(日曜日)までですが、まだご覧になってない方は、お時間あればお出かけになってみてはいかがでしょうか。

根津美術館 春日の風景展

白洲正子 神と仏、自然への祈り展@世田谷美術館

2011年5月8日 日曜日

ずっと行きたかった、世田谷美術館へ出かけることにしました。
天気もいい日だったので、まずは経堂へ寄り道して、喫茶「李白」にて一休憩。

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雰囲気も好みで、何よりも店内のいたるところに李朝の美術品が展示してあって、前から行きたかったんです。

カフェオレを注文する前に店内を散策させてもらい、飲み終わった後も店内の美術品と向き合う、いい時間でした。
行かれた事ない方は、是非一度行ってみてはいかがでしょうか。



茶房「李白」
東京都世田谷区宮坂3-44-5
最寄り駅 経堂
営業時間 [平日] 12:00 – 19:00 [土曜日] 12:00 – 19:00 [日曜・祝日] 12:00 – 19:00


そしてお目当ての世田谷美術館へ。

骨董屋をしていて普通の勤め人の方と比べて曜日を自由に使えるはずなのに、GWに来てしまい、混み具合が心配でしたが、夕方近くだったため、思ったよりかは混んでませんでした。
白洲正子が訪れた社寺の美術品がそろって展示されていて、どれもこれもいいもので、ため息が出るばかりでした。



特に好きなのは、「明恵の犬」と呼ばれている、高山寺明恵上人愛蔵の「狗児」です。
理屈抜きに愛くるしい姿に顔がほころぶばかりでした。
白洲正子が愛した木彫十一面観音像もとてもよかった。。。
いい展示会を見ると、毎回思う事ですが、いつの日か、こういう理屈抜きに美しい物を扱ってみたいものです。

狗児の絵葉書を帰りに買いました。誰に出そうかなぁ。。

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シルクロードと東アジアの仏教美術@福井県立美術館

2010年11月3日 水曜日

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先日、シルクロードと東アジアの仏教美術を見に、福井県立博物館まで行ってきました。
今回は場所が場所なので、同業の先輩方と、計6名での一泊二日の旅となりました。

お昼に東京を出発して福井に着いたのが19時ほど。
台風の影響もあって中々大変かと思っていましたが、関東を抜けるといい天気でした。

今回滞在するホテル周辺に福井県庁があったのですが、お城の堀の中にあるんですね。驚きました。
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初日の夜は福井の居酒屋にて大宴会です。

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特にシメサバが絶品でした。
話もかなり盛り上がり、〆に越前そば。
越前そばは辛み大根をたっぷりかけて頂くのですが、キリっと辛くて〆にぴったりです。


そして翌日、朝から大浴場に浸かってサッパリして越前陶芸館に寄ってから、お目当ての福井県立美術館へ行ってきました。
ロンドンギャラリーさんが長い年月をかけて蒐集された超一流の仏教美術の数々に圧倒・・。

全部で181点展示されていましたが、一点一点が洗礼された仏教美術ばかりでため息が出るばかりです。


シルクロードの石仏から始まり、中国西域の仏像や、日本の木彫仏、春日曼荼羅、中国六朝の鍍金仏から新羅仏まで、本当に書ききれないほどの数です。
どれもすごい物ばかりなので、さっと流して見ることはできず、一通り見終わったあとはなんだかとても胸いっぱいでした。


この中の一つでも、扱えるようになれる日は訪れるのでしょうか。。。
目標にするにはおこがましいのですが、一点だけでも扱えるようになりたいもんです。


午後からはロンドンギャラリーの社長の講演会。
スペシャルゲストの方々もいらして、楽しいお話を拝聴しました。
蒐集にあたって影響を受けた著名人との想い出話しなど、とても貴重なお話であっという間に時間が過ぎ、講演会の後に記念撮影をして、最後に一通り見てから帰路につきました。


今回の企画を計画してくださった先輩業者の方に感謝です。
おかげさまで本当に楽しい旅でした。

観じる民藝

2010年6月6日 日曜日

先日紹介した、横浜そごうにて催されている、「観じる民藝」を見てきました。


お昼過ぎに到着して、一通り見たのですが、今日は日曜日で尾久さんと美術史家の山下裕二先生とのトークショーがあるようです。毎週日曜日にゲストをお呼びしてトークショーをされているみたいです。
山下先生とは甍堂修行中に何度かお話をさせて頂いたりしたので、是非参加したいと慌てて予約の手続きを。
当日でしたが運よく予約でき、楽しいお話を聞くことができました。


こういう時につくづく思うのですが、僕は結構運がいいような気がします。そのようなトークショーの存在すら知りませんでしたから。振り返っても、運だけで何とか助かっている部分がとても多くて、何ともいえない気分になります。
基本的に計画性がなくて、適当に動いた割に、意外なところで幸運が待っている事が多々あるのです。
運なのかご縁なのかはわかりませんが、ありがたいことです。


トークショーの内容は、尾久さんと山下先生との、飾らない言い回しの楽しい「ぶっちゃけトーク」で、会場は終始笑いに満ちた、楽しいお話でした。


尾久さんのお弟子さんの話から始まり、尾久さんが蒐集された物に対するエピソードや苦労話。


あまりにもぶっちゃけすぎて、何度か、そごうの関係者の方からストップがかかっていた程です。

民藝と言っても、もちろんただの、数ある味気のない物ではなく、尾久さんの目に適った魅力のある物たちなので、一つ一つの「子供たち」について語られる様子は、本当に楽しそうで、愛情に満ちたものでした。


あと印象的だったのは、尾久さんと古美術商とのやり取りの話です。
最近ではネットで古美術を買える時代です。確かに便利で、ネットオークションも今や、古美術業界ではなくてはならないツールとして業界を網羅してますが、やはり実際お店に行って店主と向かい合って、物のいきさつや、魅力を語りあう事も古美術を楽しむ醍醐味の一つだと思います。
店舗がない僕が言うのもなんですが(笑)
一つ一つ違う美術品だからこそ、「偶然か必然か、たどり着いた今」までの歴史があり、ドラマがあるんですね。


そこには暖かいエピソードも沢山あって、尾久さんがとあるお店に行かれた時、店主さんが「尾久さんに向く物があるので見てください」と、尾久さん好みの物を見せて、尾久さんも値段も聞かずに「買います」と言ってしまわれる。
そして値段を聞くと、驚くほど安い値段で尾久さんに譲られるとのこと。店主さんに、ある程度好みをわかってもらえると、こういったうれしいこともあるんですね。
よく知っている業者さんだけに、状況が目に浮かぶようです。

そんなこんなで、あっと言う間に時間が過ぎ、大盛り上がりでトークショーは終わりました。参加できてよかったです。来週は青柳恵介さんをお招きしてトークショーをされるそうです。


印象に残った物は沢山あったのですが、雁の絵が書かれた友禅染を軸装に仕立てたものや、石製の狼像、宮崎県から出た愛くるしい木彫の狛犬など、動物ものが好きな僕としては、魅力に満ちた物ばかりでした。


十一面観音の仏画もとても美しいものでした。化仏の表情がとても可愛いのです!!一つ一つ表情が違うのに、何か統一された美があるように思えます。

漆のものもよかったですね。言いだしたらキリがありません。


友禅染は尾久さんが手に入れた段階ではただの「まくり」の状態だったのを、ああいう風に軸装にして魅力を後世に伝えるという、尾久さんの思いが込められているようで、感慨深いものがありました。


民藝と一言で言うと簡単ですが、気が遠くなるほど沢山ある美術品の中で、本当に魅力的な物を探し出してコツコツ蒐集するということは、決して簡単なことではありません。努力、時間、運、感性。様々な要素が必要になります。


身の引き締まる思いと、楽しい思いを味わえた、魅力的な展示でした。

-尾久彰三コレクション- 観じる民藝
そごう美術館
2010年5月29日(土)~7月4日(日)

日本民芸館と尾久先生

2010年5月21日 金曜日

ちょっと前の話ですが、民芸館へ行ってきました。

今、民芸館では朝鮮陶磁‐柳宗悦没後50年記念展 が催されています。


ご存じのとおり、柳宋悦は、当時誰もが注目していなかった李朝の美術や、生活の中の美として「民芸」という言葉を世に広めた功労者であります。


民芸館の建物としての佇まいも素晴らしいのですが、今回展示されている李朝の美術品を見てみると、理屈なしに感動してしまいます。
展示してあるものは、今までに出版された数多くの本や図録に載っている、有名な物ばかりなのですが、実際に近距離で見れるということがうれしくて、行く度に何周もしてしまいます。


修行させてもらっていた甍堂の主人はもちろん、僕が尊敬している業者さんの一人である栗八の高木さんも、よく「柳宋悦の感覚は別格」とおっしゃっています。
柳宋悦は次元が違う。鋭い感覚を持っていると。扱う美術品が飛びぬけていると。
僕なりに柳宋悦の所蔵品を見て、そのすごさを実感しているつもりなのですが、主人や高木さん程、深くわかっているのかな・・。よくそういうことを思います。



ただ、いつも日本民芸館に行って展示されている素晴らしい美術品を見ると、時代がどうのこうのとか、形式がどうのこうの、そういった理屈を飛び越えて、「うわ~」だの「すごい」だの、只、呆然としてしまうのです。
本当に美しいものというのは、説明は何もいらないし、ある意味ではふさわしい言葉というのはないのかもしれません。



あと、先日、民芸館の学芸員を退官された、尾久彰三さんの所蔵品が横浜のそごう美術館にて展示されます。
尾久先生は特に古美術品に対する愛情が深く、よく主人と楽しそうに古美術のお話をされていました。
主人も、尾久さんも、お客様も、古美術品が大好きな方がは皆、古美術を前にすると立場関係なく、子供のような笑顔でお話をされています。
きっと尾久先生の展示会も、そういった楽しく、厳しい物がたくさん展示されていることでしょう。
とても楽しみです。
お時間のある方は是非行ってみてください。



朝鮮陶磁‐柳宗悦没後50年記念展
日本民芸館
2010年4月1日(木)-6月27日(日)


-尾久彰三コレクション- 観じる民藝
そごう美術館
2010年5月29日(土)~7月4日(日)